視察ツアー

 再生可能エネルギー関連の視察と現場の方々との意見交換を企画しております。

●伝承館見学・福島水素エネルギー研究フィール視察(2023‐4‐21
4月21日(金)午前中、福島県双葉郡にある「東日本大震災・原子力災害伝承館」  https://www.fipo.or.jp/lore/を見学いたしました。
2011年3月11日午後2時46分に発生した東日本大震災で経験した、地震・津波・原子力発電所事故による、複合災害がいかに過酷であり、そして今もその影響が続いていることを、いろいろな展示物、語り部講和などを通じて紹介されています。そして震災の記録と記憶を教訓として防災減災に役立てています。
REPA会員、関係者は、霊山での復興支援活動を事故発生以来、継続しておりますが、被害の甚大さ、影響の深さ、将来の課題などを新たに認識し、さらなるREPA活動継続の重要性を認識しました。

東日本大震災・原子力災害伝承館前にて
昼食は復興のシンボルとして2021年3月にオープンした浪江町にある「道の駅なみえ」で取り、近くの請戸漁港から水揚げされた海産物を堪能しました。釜揚げシラス(常磐もの)丼かけ放題に挑戦した人もいました。

午後は、福島県浪江町棚塩産業団地にある「福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)」を視察しました。太陽光パネル20MWの電気を、アルカリ水電解装置で電気分解し、約1200Nm3の水素を製造しています。発生した水素は150m3の8本の水素ガスホルダーに保管されています。天候により太陽電池の発電量が変わり、また水素の需要も変動するので、東北電力の系統と連携させ、気象変化予測、水素需要予測を見込みながら、最適な運用が出来るよう制御されており、水素を再生可能エネルギーの『調整力』として有効利用する実証研究が行われていました。
ご担当者はいろいろな質問に的確に答えられ、設備関連の質問のみならず、将来の水素社会、日本の持つべき技術など多岐にわたり意見交換ができ、充実した見学をすることが出来ました。このHPで改めてご担当者様に御礼申し上げます。
設備詳細については http://www.repa-npo.com/PDF/230421_FH2R_inf.pdf を参照して下さい。
夜の宿は久しぶりの伊達市月舘町の「つきだて花工房」でした。里山の自然を身近に感じられ、雄大な阿武隈の山並み、青葉、若葉、花桃、やまつつじなどがきれいでした。参加者は再生可能エネルギーに関連した情報交換・議論を夜の更けるまでしました。

 FH2R 玄関にて

設備案内の山根様(株)東芝

質疑・応答・デスカッション

●都市型バイオガス発電所(西東京リサイクルセンター)見学(2023‐2‐17)
日本工業大学のSDGs研修、内田研究室再エネ研修ならびに、バイオガスマイスター研修講座の一環として、2月17日午後、西東京リサイクルセンター(東京都羽村市)のバイオガス発電設備の見学を行いました。
詳細は宮代プロジェクトページを参照ください

●福島第一原子力発電所視察 (2017年10月27日)
2017年10月27 日に福島第一原子力発電所の廃炉作業状況を視察しました。現場の生々しい状況・悲惨さに心を打たれ、二度とこのような大惨事を起こさないよう全員が肝に銘じました。

●千葉県再生可能エネルギー施設視察  (2016年11月18日-19日)
2016年11月18日(金)〜19(土)にかけて、千葉県大多喜町老川小学校(廃校)で展開されている新型風車、水熱発電装置研究設備の見学、大多喜町営の小水力発電設備、及び山武市での丸太加温器稼働状況の視察をしました。
詳細は2016年度千葉県視察報告書を参照ください

●新潟県再生可能エネルギー視察ツアー  (2014年9月5日-6日)
2014年9月5日新潟県の亀田郷太陽光発電設備、JA全農バイオエタノール製造所、瀬波バイオマスエネルギープラント(乾式メタン発酵)及び南国フルーツ園、9月6日神田農場で、8名の参加を得ておこないました。
詳細は2014年度新潟県視察報告書を参照ください。

●山梨県再生可能エネルギー視察ツアー(2013年6月14日-15日)
2013年6月14日(金)〜15日(土)にかけて、山梨県内の再生可能エネルギー施設の視察会が総勢9名の参加を得て実施された。
 第一日目は、富士ケ嶺バイオセンター、若彦トンネル湧水水力発電所、米倉山太陽光発電所の視察、第二日目は石和温泉旅館協同組合との交流、山梨自然エネルギー発電(株)が韮崎市徳島堰に設置し、運用している太陽光発電所の視察が行われた。
詳細は2013年度山梨県視察報告書を参照ください。

●川崎バイオマス発電所の施設視察  (2012年5月16日)
5月16日(水)午後、神奈川県川崎区扇町で稼働中の川崎バイオマス発電所の施設見学会を行い、20名が参加しました。この発電所は建設廃材等のバイオマス燃料(年間約18万トン)を利用した出力33,000kWの国内最大のバイオマス専焼発電所で、2011年4月の操業開始以降、順調な運転(蒸気条件:9.9MPa・510℃)を行っています。事業運営は、住友共同電力梶A住友林業梶AフルハシEPO鰍ェ出資する電気供給業、川崎バイオマス発電梶i資本金:5億円、従業員15名)が行っています。設備面では、厳しい環境規制を求める川崎市の要求をクリアするため、地方のバイオマス発電所にはないバグフィルタ、排煙脱硫装置、排煙脱硝装置といった環境設備を備えているのが特徴です。詳細は川崎バイオマス発電見聞記を参照ください。

●熊本バイオエネルギー施設を視察(2008年7月12日)
7月12日(土)、熊本県菊池市にある九州産廃鰍フバイオガスプラントを視察しました。視察には、REPA理事・会員8名、地元コンサル2名、金融機関2名の計12名が参加しました。九州産廃のバイオガスプラントは平成17年に完成したドイツ・リップ社製で、処理能力160トン/日(40トン/日×4基)という日本最大級の規模を有し、約2万kWh(一般家庭1,500戸分)を発電する能力を備えています。現在の運転状況は50%を下回る稼働ということですが、主として、食品廃棄物・生ごみ・家畜糞尿などの生物由来の有機性資源を発酵処理し、電気・温水・堆肥を作り出す画期的なエネルギープラントであること、また、バイオマス利用でCO2排出削減による地球温暖化防止にも寄与できるプラントとあって、全国の有機性廃棄物の排出業者や自治体関係者などが多数視察に訪れているということです。バイオガスプラントは、主として、@廃棄物を受け入れ発酵に適した状態に加工する前処理施設、Aバクテリアによるメタン発酵を行う発酵槽4基、B発酵によって発生したメタンガスを電気や熱エネルギーに変換するガス発電施設、C消化液を処理しリサイクルする設備、で構成されています。また、廃食油を受け入れて燃料化する施設も運転しており、ここで生産されたBDF(バイオ燃料)を使って場内運搬車両などの燃料として使用しているということです。