霊山PJ
視察申し込み
2013/1〜2016/9
霊山町でのプロジェクトの現場視察は終了しております。

霊山プロジェクトの活動状況


●霊山プロジェクト秋の集い

2016年10月14日、15日とで福島県伊達市下小国地区で霊山プロジェクト秋の集いを開催しました。
天候不順が続いていた昨今でしたが、両日は爽やかな好天に恵まれ初秋の福島を満喫しました。
初日は、大沼氏宅実験棟にて500L,1000Lの新メタン発酵タンクの見学、モロコシ、小麦の製粉機、電動ふるい
などを見学後、下小国地区中央集会所にて、恒例である地元ご婦人の方々お手製の昼食をいただきながら、情報交換会をおこないました。引き続き、同所にてREPA事務局会議を開催し、インドネシアコヒー農園プロジェクト概要、NPO向け助成制度の紹介、REPA秋の視察会(11月18日(金)〜19日(土)予定)の内容紹介などが話し合われました。
制作中のメタン発酵タンク 美味しかった昼食
情報交換会
午後からは、ブラジルより来日された竹アーティスト、エミーさん及び伊達市地域おこし支援員で霊山町小国地区担当の河村洋志さんが、下小国地区で展開している霊山町の竹500本で繰りなす繭をテーマとした巨大竹ア−トの制作現場を見学しました。完成間際ではありましたが、神社の鳥居の横にそびえ立つトンネル状の竹製オブジェは、迫力のあるものでした。また、竹を縦に等分割する道具の実演ではそのアイデアに一同、感嘆の声をあげていました。夜には、紅彩館にてエミーさん、河村さんを招きエミーさんの竹アート活動の紹介、当協会堀内理事の講演「竹は世界を救う」を交えて和やかな日伯交流会を行いました。
霊山の竹500本を用いたアート 竹均等割り道具の実演 竹アートの前で
エミーさんの芸術活動紹介
Ms. Marjorie Yamaguti
エミーさんと尾園代表理事 
記念品贈呈
彩館での日伯交流会
http://marjorieyamaguti.com/ (エミーさんのホームページ)

翌日、全面帰還が開始された飯館村一帯を見学しました。田畑は一面除染作業がなされているものの、傍らにはビニールシートで覆われた山積みのフレコンバックがあり、昔の姿を取り戻すにはまだまだ時間がかかると痛感しました。その後、避難指示が解除された南相馬市に廻り、5年4カ月ぶりに部分開通したJR常磐線の小高駅を視察、国道6号線を北上し相馬市の松川浦港見学後、復興食堂「報徳庵」にて復興食品と銘打った「報徳松前漬け」付きの海鮮丼昼食をいただきました。
「報徳庵」は、震災1年後に地元NPO法人「相馬はらがま朝市クラブ」が塚田地区でオープンし、運営している復興食堂です。神奈川県小田原市の「報徳の森プロジェクト」も支援しています。
部分開通したJR常磐線小高駅 報徳庵の海鮮丼 報徳庵にて
http://onhome.blog.so-net.ne.jp/2014-02-22-5"相馬はらがま朝市クラブ プログ)
http://www.kanaloco.jp/article/43189(報徳の森プロジェクト)

●篠田さんの霊山への思いをつなぐ会

篠田淳司さんの思いをつなぐ会が、2016年5月20日(金)、21日(土)に福島県伊達市霊山 にて地元の方を含め総勢30余名で壮大に行われました。山下公民館で現地霊山プロジェクト婦人会お手製の昼食会後、諸方々より篠田さんのREPA及び霊山プロジェクトに懸けられた思い出、今後の展望についての発表があり、最後に霊山プロジェクト持続性に向けて「霊山プロジェクト下小国宣言」が採択されました。
懇親会では、合唱や楽器演奏の余興も飛び出し和やかに地元の方々との交流を深め、翌日には天候にも恵まれ霊山ハイキング、飯館村視察と2手に分かれ新緑の東北を満喫いたしました。

婦人会お手製の昼食
山下公民館での対話会
霊山プロジェクト下小国宣言
メタン発酵小屋での茶話会 竹製ドームにて 竹製ドーム前での記念撮影
おいしかった信夫冬菜の霊山漬け 新緑の霊山 山頂から廃棄物処理場を望む


「ジャパン・レジリエンス・アワード」

バイオマス大賞 準グランプリ受賞(2016年3月17日)

一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会「ジャパ (ン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)」の表彰式が、3月15日(日)15:00より、東京・丸ビルホールにて開催され、これまで福島県伊達市で活動してきました、霊山プロジェクトと当協会が、バイオマス大賞 準グランプリ(NPO・市民活動部門)を受賞しました。地元から大沼ご夫妻が出席され受賞の栄に浴しました。
皆様と共にこの喜びを分かち合うと共に、さらに活動を加速・充実していきたい思います。今後とも倍旧のご支援をお願い致します。
「ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)」は、全国で展開されている次世代に向けたレジリエンス社会構築への取り組みを発掘、評価、表彰する制度として、2014年11月に創設されています。強靭な国づくり、地域づくり、人づくり、産業づくりに資する活動、技術開発、製品開発等に取り組んでいる企業・団体からエントリーを募り、優れた活動団体を表彰しています。今回は全国から242件の応募がされています。
http://www.resilience-jp.org/wp-content/uploads/2016/03/RSrelease_award2016.pdf
http://www.resilience-jp.org/20160316090034/

●下小国グルメ NOW !!

豊かな下小国の地で育った食材から美味しいものが続々ラインナップ!(2015年10月25日現在)
霊山プロジェクト婦人会では、豊かな下小国の地で育った食材から婦人会門外不出レシピで作られた、美味しいものが続々ラインナップされております。以下はほんの一例です!これからも出てきますよ、御期待下さい。
夏ハゼ酒 きれいな深紅
もろこしクッキー
信夫冬菜の蒸し菓子
ピーマン味噌
黒にんにく


仙台で出展された青トマトピクス、
青トマト醤油漬け、なつはぜジャ
ム、 なつはぜパウンドケーキ
お食事の一例
大豆アラカルト
ご期待下さい!

バイオガススタディーツアー団体の来訪(2015年12月4日)

11月28日(土)に一般社団法人えこえね南相馬研究機構主催のスダディーツアー(テーマはバイオガスと地域循環型農業)の視察先として霊山プロジェクト・バイオガス実験施設の見学会がありました。参加者は、えこえね南相馬研究機構理事、南相馬農地再生協議会理事、農林水産省農林水産技術会議事務局研究調整官、福島県立農業高等学校教員および農業関係の方々総勢21名でした。農業高校からは3名の先生が参加されており、これまでに実験室レベルのメタン発酵処理実験を生徒たちと行っており、本見学会は今後の実験をさらに進めていく上で参考にしたいとのことでした。見学会は、発酵槽の構造や種汚泥の馴養方法などの基礎的な説明とエンジン発電機によるバイオガス発電の実演も行われ、参加者のみなさんはメタン発酵処理への興味がさらに増したようでした。
霊山PJの取組概要を聴く見学会参加者諸氏
メタン発酵装置について説明する大沼豊氏

●霊山プロジェクト (2015年10月25日)

10月21日紅葉がそろそろ始まる下小国を訪問しました。当日、霊山プロジェクトでは、にんにく種の植え付け、収穫後のモロコシの茎の微粉砕が行われました。信夫冬菜(しのぶふゆな)の集中豪雨の影響でばらつきはありますが、順中に成長しています。下小国で獲れる食材を、霊山プロジェクト婦人会のレシピで美味しく調理した、信夫冬菜で出来た緑色も鮮やかなパウンド―ケーキ、黒にんにく、ピーマン味噌があらたにラインナップに加わりました。
黒にんにくは、にんにくを電気釜に入れ保温モードで約2週間置くと出来ます。いま健康食品として大人気です。たまたま黒にんにくが好きな人が立ち寄られ、お釜一杯の黒にんにくをまるごと買って行きました!
全量買い取りされた黒にんにく!!
ハロウィンのために作られた!
元気な地元リーダ

●霊山プロジェクト (2015年10月1日)
霊山プロジェクトでは、今年度もモロコシ(ソルガム)を栽培しました。夏の天候不良により成育はよくなく、茎が細く倒れるものもありしたが、10月1日に穂(実)の刈り取り作業を行いました。刈り取りは一本一本手作業です。刈り取ったモロコシの穂は、ビニールハウス内で乾燥させてから脱穀します。また、モロコシの茎や葉は、細断後密封保管して乳酸発酵させたものをメタン発酵原料として使います。乳酸発酵によりpHが3〜4程度になり腐敗しませんので、一年を通して発酵原料として使うことができます。
モロコシの穂の刈り取り モロコシの穂
モロコシの穂の乾燥 細断したモロコシの葉と茎

霊山プロジェクト活動報告会(2014年12月20日)

12月20日にこれまで伊達市霊山で活動してきました、メタン発酵、水田除染、「新しい東北」先導モデル事業の報告会が山下公民館中央集会所でおこなわれました。
尾園副代表からは水田への竹炭散布、代かき、代かき後の上澄み除去、交換性カリの濃度管理等の手法を駆使することにより、お米の味を美味しく保ったまま、稲への放射性物質移行が大幅に低減された報告が行われました。
大沼現地代表(正会員)からは「メタン発酵の取組みを顧みて」と題して、放射能で汚染された食品残渣やあんぽ柿、河川や道路のり面の雑草などを発酵装置に投入し、メタンガスの発酵状況、利用方法、今後の課題(発酵槽の温度管理、ガスの貯蔵方法、中規模の発酵設備)等が報告されました。
最後に佐藤代表理事より「新しい東北」先導モデル事業の進捗状況として、地元で生産された食材を用いた小国ブランド加工品(夏ハゼ酒、大豆利用商品、ピクルスなど)、の紹介・試食、エネルギー作物からのバイオガス製造状況の報告がおこなわれました。
尾園代表(中央 中腰)
大沼現地代表
佐藤代表
夏ハゼ酒


●霊山プロジェクト (2014年8月1日)

霊山プロジェクト会議は7月26日(土)に霊山で行われました。
  @常盤井氏による柿の木の除染方法の紹介と、現地の適用可能性の検討
  A小谷津氏による豆腐を活用した新商品化構想の検討
  B水田除染土壌サンプル処理、竹炭基礎試験サンプル作り
  Cメタン発酵設備の整備状況、エネルギー資源作物としてのデントコーン資源作物の作付
等の活動がおこなわれました。

●霊山プロジェクト水田除染 (2014年5月30日-31日)

霊山プロジェクト会議は5月30、31日に霊山で行われました。先週の代かきに続き、各水田での土壌サンプリング
と、三井物産環境基金のご担当の方も参加され田植えをおこないました。今年豊作を祈念し「さなぶり」をおこな
いました。


●霊山プロジェクト会議 (2014年2月10日-11日)

2014年2月10、11日(月、火)に霊山でプロジェクト会議を行いました。
(1)水田除染プロジェクトに関し、今後の作業内容の確認を行いました。
(2)「新しい東北」先導モデル事業関係プロジェクトに関し、養蚕小屋の改修、ビニルハウスの設置がほぼ完了し、苗の購入、バイオディーゼル燃料製造装置の製作などが順調に進められております。

●霊山プロジェクト会議 (2014年1月19日)
霊山プロジェクト会議は1月19日(土)に霊山で行われました。
(1)水田除染プロジェクトに関しては、籾の放射性物質の移、食味分析結果の報告がなされました。
(2)「新しい東北」先導モデル事業関係プロジェクトに関しては、資金運用方法、養蚕小屋の改修、ビニルハウス設置の検討、下小国区民会女性部のメンバーによる地元大豆から製造した豆腐の試食会と交流などがおこなわれました。

●復興庁「復興支援」事業説明と収穫祭・霊山登山 (2013年11月2日-4日)

霊山プロジェクトは今年の稲の収穫を祝っての収穫祭ならびに、復興庁「新しい東北」先導モデル事業の採択を受けた、地元への説明会、霊山登山をおこないました。
11月2日(土)は下小国中央集会所で、佐藤好孝下小国区民会長、佐藤茂夫REPA代表ならびに篠田事務局長により「新しい東北」先導モデル事業の紹介をし、より多くの方々が本事業を理解し、積極的に参加して戴くよう説明しました。
11月3日(日)は、今年の稲の収穫を祝っての餅つきと、地元の主婦の方々を中心としREPAの会員奥様等が加わって手作りの美味しい料理が振る舞われました。皆大満足でした。その後は、岡 邦行さん(ルポライター福島県南相馬市生まれ)が「2011年5月以降の被災地取材を通じて感じたことを中心に」と題したお話を伺いました。
11月4日(月) は天気が曇りで今一つでしたが、霊山登山をおこないました。とてもすばらしい景色と紅葉で、参加者全員がそのすばらしさに感動しました。


●霊山プロジェクト東京会議 (2013年10月17日) 

霊山プロジェクト実務者会議は10月17日(木)13時30分〜15時30分に、番町ハイム 1階会議室で開催されました。内容は復興庁支援事業の今後の詳細分担、地元との打合せ結果のレビュー、今後のスケジュール詳細、試験水田の籾、稲茎、水田土壌の分析方法でした。次回現地でのスケジュールは以下の様に決まりました。11月2日(土) 「新しい東北」先導モデル事業説明会
場所/時間:下小国中央集会所/13:30会場 14:00〜15:00概要説明、15:00〜16:00 その他報告
11月3日(日) 収穫祭(餅つきとゲストのお話し)
場所/時間:山下集会所/10:00〜16:00
11月4日(月) ハイキングと霊山登山(詳細は別途連絡)

●新潟県神田農場様からのお礼状 (2013年8月29日) 

8月24日の霊山プロジェクト視察、ならびに復興庁への提案書検討会に参加された、新潟県神田農場の明道宇弘様からのお礼状が届きました。以下に転記致しますが、私たちの活動への大きな励みになります。ありがとうございました。
*******
先日は福島「霊山プロジェクト」に参加させて頂き、誠に有難う御座いました。初めての参加にも関わらず、現地代表の大沼さんはじめ参加しておられた皆様から大変親切にして頂き誠に有難う御座いました。
この度霊山プロジェクトとして復興庁に出された「新しい東北」の提案書には本当に感心しました。この提案書の中の各企画は福島のみならず現在の特に新潟や東北の農業が抱えている問題の解決案でした。
私自身は金属の世界で生きてきた者ですが、10年ほど前より新発田市の丘陵地帯にある神田農場の神田氏と出会い、醗酵の力を使い100%の有機肥料や超減農薬にこだわる神田農場を持続可能な農場経営が出来るようにする事が新潟県の農場の新たな方向を作ることに繋がる考え、彼の醗酵の技術と知識や理論に裏打ちされた実践農業技術を生し、彼と一緒にこの度先生が提出されえた提案書の各事業企画(除染以外)と殆ど同じ内容の企画を挑戦して参りましたが、新潟市の市場ではマーケットが小さく、農産物は高いモノは売れなず、東京からは遠い爲、送料で採算は合わず、その上、市、県、農政局、農協、全農とも昔の体質からは離れず、新しい構想や企画には非協力体質「農民がそんな事が出来る訳がない、お上の言う通りにしていれば良い」でなかなか具現化しませんでした。
ところがこの度、皆様にお会いし、提案書を見せて頂き、私共が考え挑戦した事と同じ内容で本当にビックリしました。『霊山プロジェクトの提案書は日本の農業の新たな方向と考えています。』私共はこれまで試みて中止したり失敗した経験が、今度は再生可能エネルギー推進協会の皆様の御力をお借りすれば可能かもしれないと考え、勇気が湧いて来ました。
今後霊山プロジェクトの現地代表の大沼様や大波様ともこれをご縁に全面的に協力体制を作り、協力したいと考えて居ります。是非、今後とも格別なご指導を賜りたく、宜しくお願い申し上げます。取り急ぎお礼まで、
明道宇弘
*******
神田農場の皆様(右から明道宇弘様、渡辺
昌芳様、神田一様)
メタン発酵の説明を受ける明道様(右から二人目)
と神田様(左端)

●下小国地域再生に向けた復興庁への提案書検討会 (2013年8月24日)

霊山プロジェクトは前回の下小国対話会をへて次の新たな躍進に向け活動に踏み切りました。復興庁の「新しい東北」先導モデル事業に、下小国区民会とREPAと協働して「食とエネルギーの循環を活用した戦略的農業ビジネス展開事業」提案書を、提出しました(8月21日)。今回佐藤好孝区民会会長他地元関係者へ内容の詳細説明をおこなうと共にご意見を戴いき、さらに内容の深耕をおこないました。
提案内容の詳細を説明する佐藤代表(左端)
全体討議の様子、復興支援メディア隊が取材

●下小国地域再生に向けた初の対話会開催 (2013年6月29日)

福島県伊達市の下小国区民会主催による地域再生に向けた第1回対話会が6月29日、下小国中央集会所において開催されました。地元住民の方や梁川地区住民、REPA会員を含め60名が参加し、活発な意見交換が展開されました。この対話会は、安心して居住できる地域に再生・復興していくために、「行政や専門家だけでは社会的な課題は解決できない。自分たちが生活するまちに少しでも貢献していきたい」と考えている方々が、先頭に立って動き始めようという働きかけに端を発し企画されたもので、同地区でこの種のテーマで住民集会が開かれるのは初めてとのこと。第1回会合では、まず地域に暮らしている皆さんがお互いに何を考えているかを知ることから始めることにしました。しかし、復興・再生に向けて何をどう取り上げて行ったらいいのか見当がつかないため、震災被災地等の復興事業に数多く関わってこられた岩手大学の清水健司教授をお招きし、「これからの持続可能な社会構築へ〜ソーシャルビジネスに基づく震災復興活動について/INS(岩手ネットワークシステム)活動紹介?」と題して基調講演をしていただきました。日本人の自然観、市民による環境活動、企業活動の理念、復興支援事業の事例、地域の活性化に必要なことなどが簡潔明瞭に、ユーモアを交えて披露していただきました。

これを受けて、対話会は、REPA理事の篠田淳司・事務局長がコーディネーター役を務め、進行しました。まず、区民会メンバー100名を対象に事前に実施したアンケート調査の回答(31人から回答)を4つの項目について分類・整理し、地区代表の4名の方から発表していただきました。回答をいただいたのは、イ)霜里農場視察(5月29日実施)に参加されての感想、ロ)現在生活されていて困っていること、ハ)小国再生に向けた意見、ニ)再生に向けて実施してみたいことの4点ですが、それらの意見は非常に具体的で、質の高いものになっていたのは驚きでした。これを受けた意見交換では、地域がもともと抱える高齢化や過疎化の問題とともに、原発事故以降にもたらされた諸問題が2年経過した現在も未解決のまま深く根ざしていることをうかがわせる意見が多く出されました。
続いて、下小国の「魅力」「悩み」「下小国の未来」について、意見を求めたところ、「穏やかな心をもっている」「自然環境」「伝統的な特産品」などが多くの方の共感をもって指摘されました。その一方では、除染が進まないこと、若い世代との対話ができないことなどの解決の見込みのない悩みが指摘されました。ただし、バイオマス発電、メタン発酵、有機農業、道の駅といった10年後に向けた未来や、再生に向けた構想の糸口になるキーワードも指摘されるなど、将来に向けた希望の一端が示されたのは参加者を勇気づけるものであったと思われます。こうして2時間の予定時間もあっという間に時間切れとなるほど、活発な意見交換が行われ、初の対話会は盛会のうちに閉幕となりました。 
今後、これらの意見を集約し、個々のテーマについて、さらに住民の方々による意見交換を重ね、具体的な形にまとめていくことになりますが、その間、地域の方々による非公式の話し合いがどのような深化を見せてくれるのか。地域再生に向けた取り組みはこれからが正念場になってきますが、10月初旬に予定される次回対話会が大いに楽しみです。(篠田記)

●REPA現地視察・霜里農場 福島県伊達市から47名が参加(2013年5月29日)
福島県伊達市在住者及びREPA会員による霜里農場視察(埼玉県小川町)が5月29日行われました。当日はあいにくの雨模様でしたが、伊達市小国地区及び梁川地区から47名、REPA会員9名の総勢56名が参加し、また、東日本大震災からの復興を継続的に追跡取材している復興支援メディア隊のスタッフ2名が同行取材しました。
本企画は、REPAが伊達市小国地区で展開している霊山プロジェクトの一環として実施されたもので、福島第一原発事故後、2年余が経過し地域再生が大きなテーマとなってきている中で、霜里農場が取り組んでいる「自給・自立ための有機農業」を学ぼうというもの。霜里農場の金子美登代表は、被災者の方々のこうした要望を快く受け入れ、特別に視察日を設定していただきました。

金子氏の話は実に多岐にわたるもので、しかも有機農業ならではの特徴を詳細にわたり懇切丁寧に説明していただきました。以下はその概略です。
@廃食用油を加工してトラクターや車の燃料、電気や風呂沸かしに活用しているSVOプロジェクト
Aチェーンで除草する有機水栽培の効果(2回代掻き+米ぬか除草+田植え後1週間でチェーン除草)
B家畜糞尿や生ごみを活用しエネルギーとして、また発酵残渣液を液肥として利用していること
C薪をウッドボイラで給油や床暖房に、燃えた灰を上質なミネラルとカリ肥料として利用していること
D自然の生態系(植物や野菜、小動物や昆虫の相性等)を活用した野菜栽培面での工夫
E周辺に棲息する小動物からの栽培野菜等の保護
F有機農業を地域に受け入れてもらうまでのご苦労
G理解ある消費者/地域との協働
H世界各地からの研修生の受入れ(40カ国から100名以上)
金子氏はそうしたお話を通じ、「有機農業は耕す土の文化を基本にした農村文化の土台を形成し、まちと村のコミュニティを復権し、生物多様性の保全することになる。住民が誇りと生きがいをベースにした地域活性化(「内発的発展のまちづくり」)が図れる」という趣旨の哲学的、芸術的ともいえる考えを随所に盛り込まれており、今後の被災地の再生を考えていく上で、大変示唆に富むものでした。そして、「こうした地域の人々の営みが、森林や里山を再生し美しい村づくりになっている」「3.11以降、食とエネルギーの自給が重要になっているが、有機農業はそうした事態になった時でも一時的ではあっても自給を可能とする」という趣旨の話で結ばれています。
時間の都合で、水稲栽培の現地視察ができなかったのは残念でした。しかし、これまで有機農業にはあまり縁のなかった伊達市からの参加者は、写真やメモをとり、質問したり、あるいは直接手で野菜や土に触れたり、口に入れてみたり、熱心に視察されていたのがとても印象的でした。6月末には住民の方々による地域再生について議論する集会が予定されており、これらの成果がどのような形に結実するのか楽しみです。いずれにしても収穫の多い、現地視察であったと思います。あらためて紙上を通じ、金子美登氏に感謝いたしたいと思います。(篠田淳司)

●伊達市霊山町小国地区住民と地域再生について話し合い(2013年4月27日)
REPAのこれまでの地道な活動を受けて、地元の住民組織である『下小国地区会』(佐藤好孝会長)は、当協会に対しメタン発酵の仕組み等の説明及び、今後の地域再生に向けた情報提供を依頼、4月27日、下小国中央集会所において、説明会を開催していただきました。下小国地区会はこれまで、除染や賠償金、住民避難等の問題について話し合ってきましたが、福島第一原発事故から2年が経過し、今後の地域再生に取り組んでいくと意向が強まり、地域再生のテコとしてメタン発酵技術を活用できないかということで、説明会の開催を依頼していただいたということです。この説明会には、下小国だけでなく上小国の住民の方々を中心に約40名が参加し、また、REPAから8名、従来より側面支援していただいている首都大学東京から吉葉正行教授と吉田博久教授が参加されました。
説明会では、野池達也・東北大学名誉教授が『震災・原発被災地の復興に貢献するメタン発酵』、佐藤茂夫・REPA代表理事が『霊山で進めているバイオガス製造装置の仕組みと狙い』、篠田淳司・REPA理事事務局長が『20年後を見据えたバイオマス利用と地域再生〜メタン発酵を軸にした小国地区再生の可能性〜』と題して講演、これらの講演内容についての質疑が行われました。また、後段の質疑応答においては、講師3名だけでなく、福島県で除染事業に事故当初から携わってこられた首都大学東京の吉田博久教授から回答させていただきました。地元住民の方々からは、「地域再生にようやく気持ちが向いてきたが、どうしていいかわからない状態だった。まだバイオガスについては農業という仕事柄知っていたが、いろいろなことができそうだということがわかった」「メタン発酵装置は各家庭でも簡単にできるような技術なのか」「メタン発酵を地域再生に活用していくにはどれくらいの費用がかかるのか」「道の駅などの中心にメタン発酵を据えた福岡県大木町のような取り組みはとても魅力的だが、霊山での可能性についてどう思うか。できるまでにどれくらい時間がかかるのか」「セシウムの濃縮管理が可能ということだが、具体的にどのようにすれば安心できるのか」などの意見や質問がだされました。
伊達市小国地区ではこれまで、各年齢層や多岐にわたる職業の方々が参加して将来に向けた地域再生について話し合う場を持つことはなかったということです。今回の説明会を皮切りに、地区会では地元住民によるこうした議論を進めていき、行政等に働きかけていきたいと考えており、当協会としても、冒頭の2つの事業と並行して地域再生に向けた情報発信や助言等をしていきたいと考えています。
野池達也・東北大学名誉教授が
『震災・原発被災地の復興に貢献す
るメタン発酵』を講演
佐藤茂夫・REPA代表理事が『霊山
で進めているバイオガス製造装置の
仕組みと狙い』を講演
篠田淳司・REPA理事事務局長が
『20年後を見据えたバイオマス利用と
地域再生〜メタン発酵を軸にした小
国地区再生の可能性〜』を講演
40数名以上の方々が熱心に聴講、
活発な質疑応答がなされました
首都大学東京の吉田博久教授から
の放射能に関する判りやすい回答
『下小国地区会』佐藤好孝会長の
纏めの挨拶。左は世話役の大沼豊

三井物産環境基金交流会in福島で尾園副代表が霊山プロジェクト活動内容を紹介 (2013年2月25日)
当協会は三井物産環境基金より2012年度上期案件として、2012年10月より支援を戴いております。助成を受けた団体・一般の方の参加で、年に2回交流会を実施しておりますが、3回目の今年は福島復興支援をテーマとして、福島市で2日間開催されました。
第一日目は尾園副代表よりテーマカフェ2グループで「霊山プロジェクト」を紹介致しました。当協会からは篠田事務局長、大沼霊山PJ地元代表が参加しました。復興支援という共通なテーマで、参会者の関心も高く、同様な支援発表も多く、夕方の懇親会も含めて霊山PJ活動を広くPRすることが出来ました。是非現地を見たいという希望者も多数いらっしゃいました。
三井物産交流会全体会議
テーマカフェ2で話題提供する尾園副代表理事

第二日目は分科会で、尾園副代表、篠田事務局長は「自然エネルギーの利用の拡大のために私たちが出来ること」のテーマに参加し、当協会の活動、再生可能エネルギーの重要性をPRしました。
第二日目分科会全体風景
「足るを知る」を力説する篠田事務局長

●霊山プロジェクトの第5回寺子屋と実務者会議(霊山)開催 (2013年2月23日)
霊山プロジェクトでは現在検討を進めている「エネルギー創生霊山町」(仮称)のエネルギー源として小水力を考えておます。今回は信州大学名誉教授池田敏彦先生をお呼びして、小水力発電の講義をして戴きました。それに先立ち3つの水源候補地を先生に視察頂き可能性、課題等をご指導戴きました。
その後現地実務者会議をおこない、メタン発酵プロジェクトと水田除染プロジェクトの東京会議の結果の地元への報告ならびに、現地コメントを戴き、具体的な今後の進め方を纏める事が出来ました。次回の現地でのプロジェクト会議は3月30日(土)を予定しております。
小水力水源1
小水力水源2
小水力水源3
信州大学池田敏彦先生の講演
寺子屋会議終了後の集合写真
実務者会議の様子

●霊山プロジェクトの実務者会議(東京)開催 (2013年2月22日)
水田除染1月の分析結果が出ましたので、最近の関連報道他も含めて、実務者でレビューならびに今後の進め方について打合せました。代かきによる汚染物質の集中化の効果が明確になってきました。



メタン発酵は柿単独処理が順調に進みつつあります。枯れ草等も含めて今後の実験内容の検討がおこなわれました。
実務者会議の様子

●霊山プロジェクトの実務者会議開催 (2013年1月26日)
雪が降る中での新年初めての下小国での実務者会議が1月26日(土)に開催されました。積雪状態での水田での空間線量率の興味ある結果が得られました。詳細は水田除染プロジェクトを参照ください。
また、バイオガス製造実証装置では、あんぽ柿(平均35Bq/kgの放射能濃度のもの)を昨年12月より、日量平均1.5kgを投入し始めたばかり。詳細はバイオガスプロジェクトを参照ください。
これに先立ち1月25日で東京での実務者PJ会議を実施し、前回のデータレビュー、今後の方向付けのレビューがなされました。
実務者会議の様子
冨成氏の報告
会議室の外で深々と降り積む雪

●霊山プロジェクトの実務者会議開催 (2012年12月25日)
今年最後の下小国での実務者会議が12月25日(火)に開催されました。併せて水田除染作業を実施し、放射線測定なども実施しました。この結果は次回2013年1月26日プロジェクト会議でレビューする予定です。

●霊山プロジェクト実務者会議 (2012年11月17日)
11月17日(土)福島県伊達市下小国の山下公会堂で、霊山プロジェクト実務者会議が行われました。
バイオガス実証施設は冬支度に入りました。これから柿、その他いろいろな種類の作物残渣などの装置への投入が始まり、多くのデータが得られると思います。装置屋根には手作りの太陽光パネルも設置され、それから発生した電気でイルミネーションが輝きます。
水田除染は、土壌分析結果、ゼオライト・竹炭の電子顕微鏡観察結果などが発表され、今後の除染作業の方向付けがされました。
次回は2013年1月26日(土)に福島県伊達市下小国の山下公会堂で行われる予定です。
霊山プロジェクト会議の様子(ストーブが入りました)
霊山プロジェクト集合写真
夜遅くまで白熱した議論がなされた実務者会議
周りでは除染作業が行われていました

●霊山プロジェクト定例会議が現地で行われました (2012年10月23日)
10月23日にPJメンバーの定例会議を実施しました。メタンガス発酵の状況、今後の冬対策、水田の放射線測定結果のレビュー、分析試料の選定作業等を行いました。
真剣に討議するPJ会議(左より大沼氏、尾園、佐
藤、大波氏、冨成、篠田の各位)

●第3回霊山PJ会議 REPA本部で開催 (2012年8月7日)
2012年8月7日18時30分〜20時30分に、REPA事務室にて運営委員会メンバー、プロジェクトメンバーが参会し現在の進行状況、フェーズ合わせ、Pj体制、課題・スケジュールの検討と作業分担に付き議論しました。現地は若干投入工程が遅れてはいますが、バイオガス発生装置はU字溝内に容器を設置され、これに処理物を投入する段階と成りました。季節的に夏期の猛暑時が最適のため、近々佐藤代表が現地に赴き指導する予定です。
現地での第4回霊山プロジェクト会議は9月8日(土)、福島県伊達市下小国の山下公民館で行われる予定です。同時に野池教授による第二回メタン発酵寺子屋教室が開催される予定です。参加希望は篠田事務局長までご連絡ください。

霊山PJ会議 現地で開催 (2012年6月23日)
 第2回霊山プロジェクト会議を去る6月23日(土)、福島県伊達市下小国の山下公民館で、下小国地区協議会(大沼 豊代表)と当協会の共催により開催しました。同会議には、野池達也・東北大学名誉教授はじめ、佐藤茂夫・代表理事などREPAメンバー9名と地域住民を含め、計25名が参加しました。
 会議では、野池教授によるメタン発酵に関する基礎講座(メタン発酵寺子屋教室)のほか、佐藤代表によるバイオガス製造装置の運転管理に関するオリエンテーションなどが行われた後、バイオガス製造装置の稼働開始に向け、種汚泥の取扱や各設備配置等の最終確認、提供水田における除染作業の最終確認作業が行われました。
 このバイオガス製造装置は、U字溝で密封した空間にメタン発酵槽等の主要設備を収納して放射能に汚染された物質の対外漏出を防護し、太陽光発電やガスエンジン排気等で加温する仕組みで、発電機などを除き、ほとんどが手作りで皆が使える簡易な装置です。
 今後、種汚泥を投入後、バイオガス発生量を確認し、食品廃棄物や放射能で汚染された有機物などを投入し、バイオガスや発酵残渣中の放射性物質のデータを取得していく計画です。バイオガスの発生確認および投入物の安定的な確保、放射線関連データの測定、蓄積、分析などを課題として取り組むことになります。次回会合は8月末〜9月上旬を予定しています。

霊山会議の模様

メタン発酵寺子屋教室で講義中の様子

山下公会堂で集合写真

綿密に打ち合わせする野池教授(左)と大沼 豊氏


バイオガス製造装置

バイオガス製造装施設全景

小型エンジン

佐藤代表が指導して製作した手作りの太陽光パネル


除染対象の水田

試験作付された水田

除染実証の対象水田

大波盛雄氏(中央)と、除染方法・手順を綿密に打ち合わせ


東日本震災復興支援活動 (2012年3月31日)
11:00〜15:00に、伊達市霊山町山下公民館にて合同プロジェクト会議を実施致しました。東北大学野池名誉教授、地元大沼代表以下12名、CE発嬬宛2名、当協会より佐藤代表以下7名が参加しました。メタン発酵装置の基本仕様、設置場所の選定・レイアウト、実験に当たり地元関係者の了解取り付け手順、試験・モニタリング方法、予算・スケジュール等多岐にわたり意見を交わしながら纏める事が出来ました。参会者一同、実験の成功に向け最大限の努力をすることを約し、最後に野池先生の締めの言葉で無事終了することが出来ました。
現地実験場所のレイアウト検討

左よりREAP篠田事務局長、東北大学野池名誉教授、霊山町大沼代表、REPA冨成会員
霊山町大沼代表のご挨拶

机上には地元の関係奥様方の真心のこもったおに

り、山菜のてんぷら、煮物、漬物など
真剣に討議される霊山町のメンバー
東北大学野池名誉教授のまとめのご挨拶
検討会を終わっての全体集合写真

●東日本震災復興支援活動 (2012年2月29日)
日本工業大学での伊達市霊山町の方々との震災復興支援打合せに引き続き、当協会の活動に理解を示している日本大学野池達也教授(東北大学名誉教授)、クリーン・エネルギー・ネットワークLLP増尾一事務局代表と、現在当協会が進めている復興支援活動での、相互協力の可能性についての、意見交換会が2月29日市ヶ谷の日本大学大学院で行われました。当協会からの参加者は佐藤代表、尾園副代表、篠田事務局長、冨成会員の各氏でした。いろいろな情報交換ののち、相互でさらに内容を深めるべく次回3月31日(土)(予定)に霊山町にて現場を視察しながら打合せをすることとなりました。詳細は会員のページに掲載する予定です。

●東日本震災復興支援活動 (2012年2月19日)
伊達市霊山町との震災復興支援を進めておりますが、今回現地の方々8名が日本工業大学佐藤茂夫先生(REPA代表理事)の研究室にこられ、現地作物の処理に、同研究室が進めている「畑の発電所」の技術(メタン発酵処理)を適用すべく、技術説明と、活発な意見交換、研究室見学が行われ、今後の作業内容がまとまりました。当協会からは佐藤代表理事のほかに9名が参加しました。会議終了後、機材を2トントラックで現地に送りました。
全体会合の様子
右側が伊達市霊山町の方々、左側がREPAの会 員。中央右側で説明しているのが佐藤代表
「畑の発電所」を説明している敦賀氏
NHK−FMに出演した人です。再放送は2月21日午前10時25分頃ですお聴き逃しなく!!

●伊達市霊山町での報告集会 (2011年11月7日)
佐藤代表、野澤副代表、尾園副代表、篠田事務局長、奥村理事、遠藤弁護士(正会員)が、福島県伊達市霊山町へ出張し、佐藤代表より前回採取した稲わら、根、茎、もみ殻、玄米、白米等の分析結果報告と今後の活動の進め方、篠田事務局長より霊山町における再生可能エネルギー技術を活用した稲わら等の処理の提案、遠藤弁護士より汚染された田畑の不動産価値について、それぞれ報告がなされました。夜7時から9時過ぎの会合にも係らず、約120名の方々が参加され、活発な質疑応答、議論となりました。会議後も地元有力者との意見交換が翌朝まで交され、問題の深刻さを実感しました。翌11月8日には放射能計測装置を持参し、地元の人に案内され、家屋の除染作業、表層土をはがした農地の状況、汚染土壌集積場などを見学致しました。